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アウディ Q7 エンジン不調

2014年9月6日

アウディQ7が走行中に急にエンジンが振れ始めたので入庫しました。

お預かりしてから、まずはテスターにて診断。
フォルトコードは5~8番シリンダーのミスファイヤ、左バンクカムシャフトセンサーの信号不良の2つのみでした。
まずはカムシャフトセンサーを正常な右バンクと入れ替えてみました。
しかし、変わらず左バンクカムシャフトセンサーのコードが入ってしまいました。
センサーの故障ではなさそうなので、点火系・燃料系には問題が無かったので、圧縮を計ることにしました。
右バンクの圧縮は正常。
左バンクは5・7・8は正常値を下回っており6番は圧縮が0でした。

タペットカバーを開けてみると7番シリンダーのバルブスプリングが折損し、ロッカーアームが外れ落ちていました。
この状態ではバルブとピストンが当たっている可能性があるのでエンジンを下ろすことが決定しました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAこんな感じで下ろします。

エンジンが下りたところで、シリンダーヘッドを外して、バルブとピストンの状態を確認します。
やはり、バルブとピストンは干渉し、曲がってしまっていました。
おそらく、バルブスプリングが折損→バルブとピストンが干渉→バルブが損傷したと思われます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAタペットカバーを外したところ
6番シリンダーのロッカーアームが外れています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA外れていたロッカーアームとスプリングシート、コッターピン

バルブスプリングは完全に折損していました。(写真を撮り忘れました)
ピストンの損傷はありませんでした。
通常であれば右バンクも含めた全気筒バルブ・バルブスプリング・コッターピン・ロッカーアームは交換をおすすめしますが、今回は修理費をおさえるために6番シリンダーのバルブ・バルブスプリング・コッターピン・ロッカーアームのみ交換となりました。

作業後、再度テスター診断・試運転をして納車となりました。
今回は腰下にはダメージが無かったのが不幸中の幸いでした。

カテゴリー:M.I.Cオートサービス名古屋本社, 仕事

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